第10回「柳家さん若」さんの回

会場を久が原会館に変えての一回目。その当日。

 

この日はお昼に第16回さがみはら若手落語家選手権 予選会第2回(出演者:柳家さん若、柳亭市楽、三遊亭伊織、桂竹千代、三遊亭遊かり。敬称略)があったのです。それを知っていたくがらくスタッフたちは気をもみながら会場準備をしておりました。

 

ツイッターを逐次チェックしていたスタッフが「さん若さん予選会トップ!本選出場決定!」と叫んだのは18時前後だったと思います。うおぉぉぉぉ!という歓声と共に拍手が起こった久が原会館2階。否が応でも気合が入りました。

 

当の本人、さん若さんも開口一番、その話題。照れくさそうに報告してくれました。会場からは割れんばかりの拍手。気分よく「棒鱈」へ。この「棒鱈」、当日の予選会でかけていたネタだったんです。一気に、まるで予選会でコンテストをやっているかのようなの熱気に包まれる会場。

 

田舎侍が大騒ぎする、この噺。秋田出身、さん若さんのキャラクターにぴったり。いわゆる「ニンに合っている」いる状態なのです。もう、楽しいのなんのって。「エボエボ坊主のすっぱ漬、赤ベロベロの醤油漬け」とか、「百舌鳥のくづばすぅ~三郎兵衛の薙刀あぁぁ」とやるたんびに、どかんどかんと。『十二ヶ月』の「いちがちー♪」で最高潮に。

 

二席目は「小言幸兵衛」。のべつまくなしに長屋を回って小言を言っているので、あだ名が「小言幸兵衛」の人のお話。「棒鱈」とは打って変わって、テンポ速く、立て板に水、言いまくるさん若さん。猫のしっぽの長さにまで文句を言いながら、どんどんエスカレートしていき、ノイローゼか!とまで感じさせるほどに。

 

豆腐屋さんがやって来て、彼を追い出し、次にやって来たのが仕立て屋さん。ここからが「小言幸兵衛」の本番部分。噺家さんの真骨頂、見せ場です。

 

近松門左衛門の「曽根崎心中」もどきに、思い込んでの、暴走妄想一人芝居。家主の、いわゆる“一人気ちがい”という部分に突入します。芝居心がないと、上手にこなせないパートです。声を張り上げ、悦に入る家主(を演じるさん若さん)。引き込まれるお客さんたち。聞き応えたっぷりでした。

 

お仲入りを挟んで最後はさん喬師匠譲りの「幾代餅」。インタビューでは「僕の中ではまだ、すーっと行って、ぱっと演れない。まだ照れがあるんですね。」とおっしゃっていましたが、かけていただき感激です。じっくり聞かせる気持ちの良い高座でした。

 

第10回は(これまでにない)超大入り満員のお客様。初めての会場ということもあり、運営側の緊張も、過去最高でしたが、さん若さんのお蔭で、なんとか乗り切ることができました。

 

さん若さん、お客様には深く感謝申し上げますとともに、配慮で足りない点もありましたことは、真摯に受け止めお詫び申し上げます。

 

いつも通り、次回以降の改善に活かしてまいります。引き続き、くがらくをどうぞよろしくお願い申し上げます。

くがらくスタッフ一同



〔日 付〕 2017 年 1 月28 日(土)

〔時 間〕 開場18:30 /開演19:00( 1時間30分ほど。二席⇒お仲入り⇒一席を予定しております。)

〔出 演〕 柳家さん若(さんじゃく)さん。落語界をしょって立つ柳家さん喬師匠のお弟子さんで、2014(平成26)年「第25回北とぴあ若手落語家競演会」北とぴあ大賞を受賞した筋金入りの実力派。古典落語へ真正面から取り組んでいる骨太の噺家さんです。さん喬師匠のお弟子さんだけあって、愉快で大爆笑な滑稽噺はもちろん、泣き笑いの人情噺もお得意です。当日はどんなネタを出してくれるのでしょうか。今から楽しみです。兄弟子の柳家喬太郎師匠に「お前は、『どうだ、俺は(落語)上手いだろう!』という感じで落語をやっていないのがいい」と言われるほどの外連味の無さ、飾らない人柄が醸し出す、正統派古典落語の楽しい高座にどうぞご期待ください。

〔会 場〕 久が原会館(大田区久が原2-7 -17)  ※こちらが会場地図になります

    ※今回から会場が変わります。これまでとは違いますので、ご注意ください。

〔交 通〕 東急池上線 久が原駅 ライラック通り 徒歩12分

  東急バスを使ってもお越しいただけます。次の2つの路線が使えます。

  (1)蒲12系統 蒲田駅~田園調布駅  (2)森04・森05系統 大森操車所~池上駅前・洗足池

  停留所名はともに「久が原出世観音」。バス亭の目の前です。

〔木戸銭〕 1,500 円

〔ご予約・お問合〕 くがらく 090-4824-9243 留守電の際は折り返し、ご連絡差し上げます

 電子メールアドレス : rakugo@miura-re-design.com

 

※終演後は希望者の方と、さん若さんを囲んで打ち上げをします。木戸銭とは料金が別となります。場所は久が原駅近くの小料理屋「さより」です。小さなお店なため人数には限りがあります(20数名程度)。ご希望の方は、お早めにお申し込みください。