第11回「三遊亭歌太郎」さんの回

この日はあいにくの雨でした。外は湿っぽかったのですが、歌太郎さんがとにかくおもしろい。圓歌一門の血か、歌武蔵師匠の教えなのか。とにかく、面白い。一席目に入るまでの枕でどかんどかんと会場が湧きました。外とは真逆。会場はからっとして真夏のようでした。また、上手いんだなぁ。まさしく話芸。最初に話した枕が、後からの枕のネタ振りになっていたりして、もう最高でした。もちろん、落語そのものもです。

 

一席目は「やかん」。愚者(ぐしゃ。長屋の八五郎)が、賢者と思われている先生のところに来て、モノの成り立ち・ネーミングの由来を質問攻めにしていく噺。前半のやりとりが軽妙で、ダジャレ部分がお客様の笑いを次々と獲得。

 

後半は一転。武田信玄と上杉謙信の名前の言い立て、川中島の合戦のくだりもお見事。「その矢が飛んでいって『カーン』と水沸かしに当たった。矢が飛んでいってはカンと当たり、ヤッカン、ヤカンとなった~」のくだりでは、なぜか(笑)お客様から拍手が。(こういうところが、くがらくらしくて良いと思っています)。大熱演。

 

二席目。まずは江戸の時間の数え方講座から。「九つ、八つ、~」など。時代の変わり目にいた江戸っ子の気持ちを伝えてから。お得意の「電報違い」へ。これは圓歌一門ならではのお噺。初代三遊亭圓歌師匠の新作落語です。

 

石町の生薬屋の旦那と出入りの植木屋の信太(しんた)のお話。郵便局員を相手にした信太のこれでもか!これでもか!の怒涛のマシンガントークが聴きどころであり、噺家さんの腕の見せどころ。たっぷり聞かせてくれました。

 

三席目は「電報違い」の舞台でもある名古屋・大須演芸場でのエピソードトーク~忖度(そんたく)などという最新ワードも組み込んでの大笑い枕~から最後のネタ「寝床」へ。これはもう歌太郎さんのテッパンネタのうちのひとつ。大得意中の得意。

 

「まだ青い 素人(しろと)素人浄瑠璃 黒(玄人)がって 赤い顔して 黄な声を出す」、これは旦那芸をからかう蜀山人の狂歌。

 

大家の旦那が義太夫に狂う。素人の横好きで恐ろしく下手っぴい。それを避けようと四苦八苦する店子と奉公人。結果、それを聞くことになった店子、そして奉公人の阿鼻叫喚、地獄の責め苦を描いた(笑)義太夫残酷物語。

 

口がよく回る。声もいい。歌太郎さんらしい一席。よぉよぉよぉよぉ!上手いぞ羊羹!!!どうするどうする!羊羹を食べる仕草に唸るお客様。落語の面白さ・わかりやすさがみっちり詰まった「寝床」です。

 

濃厚な三席。歌太郎さん、ありがとうございました。アンケートからもお客様の満足感・大好評っぷりが伝わってきました。

くがらくスタッフ一同



〔日 付〕 2017 年 4 月22 日(土)

〔時 間〕 開場18:30 /開演19:00( 1時間30分ほど。二席⇒お仲入り⇒一席の予定です)

〔出 演〕ついに、地元・大田区出身の噺家さんをお呼びすることに!それが三遊亭歌太郎(うたたろう)さん。2013(平成25)年「第23回北とぴあ若手落語家競演会」大賞(=第1位)を受賞した明るく元気な実力派(ちなみに前回お呼びしたさん若さんは25回の大賞受賞者)。その他にも、第3回池上落語会大賞、NHK新人落語大賞入賞など、ここ数年の勢いと活躍には目を見張るものがあります。今後要チェックの噺家さんです。くがらくとしては初の“三遊亭”の噺家さん。圓生、圓朝、圓歌といった名人の流れを汲む三遊亭二つ目のホープ。インタビューの最後には「笑わせます!必ず。耐えられるものなら耐え抜いてごらんなさい(笑)」というお客様へのメッセージ(挑戦状?)をいただいています。ぜひご参加いただき、歌太郎さんと勝負してみませんか。ご予約お待ちしております。今年は断然、ピコ太郎より、歌太郎ですよ!

〔会 場〕 久が原会館(大田区久が原2-7 -17)  ※  こちらが会場地図になります

〔交 通〕 東急池上線 久が原駅 ライラック通り 徒歩12分

  東急バスを使ってもお越しいただけます。次の2つの路線が使えます。

  (1)蒲12系統 蒲田駅~田園調布駅  (2)森04・森05系統 大森操車所~池上駅前・洗足池

  停留所名はともに「久が原出世観音」。バス亭の目の前です。

〔木戸銭〕 1,500 円

〔ご予約・お問合〕 くがらく 090-4824-9243 留守電の際は折り返し、ご連絡差し上げます

 電子メールアドレス : rakugo@miura-re-design.com

 

※終演後は希望者の方と、歌太郎さんを囲んで打ち上げをします。木戸銭とは料金が別となります。場所は久が原駅近くの小料理屋「さより」です。小さなお店なため人数には限りがあります(20数名程度)。ご希望の方は、お早めにお申し込みください。