第16回「春風亭昇々」さんの回

さまざまな記録を塗りかえた昇々さんの人気ぶり。

開口一番は松戸の話、からの、常磐線の話。そしてご家族(お父さん)の話、記憶喪失になった友達の話、時給2千円のバイトの話など、たくさんのマクラを振って笑いを。会場は暖まりまくりました。

 

一席目は泥棒の噺、「鈴ヶ森」。不出来な新米が心をいれかえて泥棒になろうとする噺。昇々さんらしさは新米がただ単にドジなだけではないところ。新米のキャラクターが立っている点です。筆で顔を真っ黒に塗るときも「つめてぇ~あはは(笑)、つめてぇ~(笑)」と変なところを喜んだりする。昇々さんがやると新米の気持ち悪さ(変態っぽさ)がどんどん笑いに変わります。親分のセリフ「馬鹿だよおめえは!」も冴えわたっていました。

 

「お~ぃ旅人。ここを知って通ったか、知らずに通ったか。明の元朝から暮れの晦日まで、うちの頭の縄張りだ。ここを知って通ったか、知らずに通ったか。知って通ったと言やぁ命はねぇ、知らずに通ったんなら命は助けてやる。その代わり身ぐるみ脱いで置いて行け。嫌とぬかしゃぁ最後の助、伊達には差さねえ二尺八寸段平物、うぬが腹にお見舞え申すぞ!」

 

「鈴ヶ森」の名セリフ、追剥(おいはぎ)の脅し文句(言い立て)もばっちりと。

 

ぽんぽんぽんと小気味よく、テンポよく最後まで。「お前は追剥の前座かこの野郎!」という親分の一言もいい。

 

二席目のマクラは往年の大名人・十代目桂文治師匠の逸話から。落語家さんしか知らない楽屋話に皆さん興味津々。「変わり者」の流れから、お父さんに引き続き、お母さんの面白エピソード。これが大炸裂!お母さんから送られてくるという手紙(ネタ情報)、いつか見たいです。そして昇々さんのご家族に会ってみたくなりました。

 

トイレットペーパーぐるぐる!のところで熱演のあまり、扇子がぽ~んと客席に飛んでってしまうというおもしろハプニングも発生。

 

二席目のネタは新作の中でもお得意の「最終面接」。ここで今回のお客様(の多く)は初めて「昇々落語」の真髄に触れることになりました。

 

最終面接に臨む、あり得ないほど“超異常に緊張”している「鈴木五郎」くん。大学8年生。34歳。8浪性。これまたキャラが立っている。キモくておもしろい。志望動機が言えずに動機で死亡しそうになったり、落語研究会で「二代目 ポンポコ亭ひょうきん丸」として活動していることなどを面接官に報告。しかも、おどおど(非スラスラ)と。会場後方では、お子さんのお客さんが「ポンポコ亭ひょうきん丸だって!」と笑っている。牡蠣を食べて当たったけど根性で治したネタ。もしかして、これも実話でしょうか?

 

仲入り挟んでトリネタは古典落語の「明烏(あけがらす)」。女性が苦手でウブで堅すぎる若旦那が、昇々さんの姿とオーバーラップ。若旦那を連れて行く、“ご近所でも札付きのワル”源兵衛と太助も昇々さんが演ると、なぜか粋なちょい悪ヤング。“やから感”低し。ウブな状態から、若旦那の成長っぷりを楽しくしっかりと。きれいにサゲました。

 

インタビューで語って下さったように、昇々さんが時折、ご自分でも微笑んでいるのをお客様たちはお気づきになったでしょうか。古典も、新作も。自在に楽しくやっていただきました。

 

予約で満席になるまで過去最短、キャンセル待ちのお客様の数は過去最多、くがらく恒例の「ご来場御礼アンケート」へのお客様の書き込み文章量が恐らく過去最多。回収枚数も過去最高レベル(スタッフ10名を除く110名のお客様からの回収数が83枚。アンケートご協力率75%。最高はわん丈さんの回の77%)と、くがらく“史上初”尽くしの昇々さんの回でした。

 

昇々さん、ありがとうございました。

くがらくスタッフ一同


第16回「春風亭昇々」さんの回 ご予約受付中!

11月、大田区久が原に、あの昇々さんがやってきます!イケメンでアバンギャルド、狂気、奇想天外等、昇々さんを評価するキーワードは数々見受けられます。確かにそうでしょう。そしてご自身は(どちらかと言うと)新作落語推しかも知れません。が、くがらくとしては昇々さんの古典落語を推します。ぜひ聞いていただきたいのです。誰の古典とも違う、それこそ“昇々古典”に仕上がっていると感じるからです。昇々さんの噂の爆笑高座をぜひ、くがらくで。

〔日 付〕 2018 年 11 月 24 日(土)

〔時 間〕 開場18:30 /開演19:00( 1時間30分ほど。二席⇒お仲入り⇒一席、終演予定は21:00前後の予定です)

〔出 演〕お招きするのは、春風亭昇太師匠(『笑点』司会者)の一番弟子、春風亭昇々(しょうしょう)さんです。第5回くがらくにご出演いただいた昇也さんの兄弟子で話題の落語ユニット『成金』メンバー。イケメン落語家という外見的評価に満足することなく、自分だけのオリジナル『昇々落語』の確立を目指す気鋭の落語家。その精進の結果、平成28年第二回渋谷らくご大賞を見事受賞。独特の“昇々ワールド”な感性は古典落語(爆笑必至!)はもちろん、新作落語でも炸裂中。ナレーションや子供向けテレビ番組(終わっちゃいましたけど『ポンキッキーズ』)のメインMCなどでも幅広く活躍中。そんな昇々さんを、ぜひ間近でお聞きください。ご予約お待ちしております。

〔会 場〕 久が原会館 2階(大田区久が原2-7 -17) ※  こちらが会場地図になります

  • 玄関でスリッパ(備え付け)に履き替えていただき、2階(受付)へお上がりください。玄関が靴であふれることが予想されます。コンビニ袋などにご自分の靴を入れて会場に上がっていただくとスムースかもしれません。なお、靴袋はお客様ご自身でご用意ください。
  • すべて椅子席です(ムトウユニパック社製「エコ座布団」付き)/冷暖房完備
  • 男女別トイレ(1階と2階それぞれに完備)
  • おみやげ付き(無料):あずき飴と落語家家系図を差し上げています。
  • 久が原会館近くにはコンビニや自販機がございません。ご了承ください。

〔交 通〕 東急池上線 久が原駅 ライラック通り 徒歩12分

  都営浅草線 西馬込駅 徒歩18分

  東急バスを使ってもお越しいただけます。次の2つの路線が使えます。

  (1)蒲12系統 蒲田駅~田園調布駅  (2)森04・森05系統 大森操車所~池上駅前・洗足池

  停留所名はともに「久が原出世観音」。バス停から徒歩1~2分です。

〔木戸銭〕 1,500 円(当日、2階の受付にてお支払ください)

〔ご予約・お問合〕 くがらく 090-4824-9243 留守電の際は折り返し、ご連絡差し上げます

 電子メールアドレス : rakugo@miura-re-design.com