第18回「柳家小太郎」さんの回

激しく楽しい小太郎世界。3つの世界で大熱演。

今回の企画「リターンズ」の生みの親は俺だ!発言からの、「裏を返す(2度目に呼ばれること)」話からの、「馴染みってのは3べん呼ばれるってことですから、みなさん…わかりますね…」と、『くがらくなじみ企画(仮)』の誕生を示唆?してからの、我らが「大田区落語会地図(マップ)」のお話。お褒めいただき、ありがとうざいます。さて本編。

 

おじいちゃんちへの里帰り、田舎の家の造り・土間、怖い田舎のトイレ、年配の方の気持ちを完璧にキャッチ!そして無人となった田舎の家を取り壊した時に、はじめてわかった壁の染み、その恐ろしい秘密とは!?

 

そんな恐怖のマクラから…「今日は背筋も凍る恐ろしい怪談噺を一席」と言いながら語りだしたのは…。「お前たち、皿屋敷の話をしっているかい?」。そうです。「お菊の皿」。

 

お菊の幽霊を見に、番町は麹町にやってきた男三人。「6枚まで数えて来たら逃げりゃぁいいだろうがよ!」。次第にお菊の美しさに惹かれ、また、怖いもの見たさの見物人が、大勢の客になり…、お菊はアイドルになり…。

 

仕舞いには芝居がかったお菊ちゃん、大きく見栄を切り始めた。「俺たちの愛したお菊ちゃんはもう死んだ」と嘆く三人。

 

6枚で逃げようとするが、大勢の客でごった返しているため思うように逃げられない。お菊ちゃんは、どんどん数を数えはじめ…。一席目から大汗をかいて大熱演。120名・満員のお客様は、お菊ちゃんと、お菊ちゃんファンの「楽しい怪談の世界」に引き込まれていきました。

 

 

二席目のマクラ。「今気づいたけど、ここ天井が低いね。天井が低いと縦の動きがあるネタを演りたくなっちゃうんですよね」と小太郎さん。「二席目は“天井対私”を見て楽しんでください」と得意の「船徳」へ。

 

大川端にある船宿の居候、若旦那。親方に無理言って“なんちゃって船頭”になっちゃった。

 

そんな四万六千日の暑い日。お客を乗せる羽目になった“なんちゃって船頭”の若旦那。お客様の不安を他所に、手に唾ぺっぺぺっぺしながら張り切ったり、竿を宙でくるくる回転させたり…。

 

二席目も体力をめいっぱい駆使して、た~っぷりの「船徳」。

 

“なんちゃって船頭”の若旦那の船に乗った気分、「(夏の久が原に突如現れた)大川」の世界に浸りきり、良く笑うお客様たち。常に「はっはっは」「ほっほっほ」という笑い声が会場、大川のかわっペりにたくさん聞こえていました。

 

仲入り中も興奮冷めやらぬ客席。小太郎さんの熱演を語り合うお客様でいっぱいです。

 

トイレ休憩、仲入り明けて再登場した小太郎さん。

 

「前半二席で体力を使い切ってしまいました。落語ってこんなに疲れる芸じゃないはずなのですが、なぜか休憩しても、からだの疲れが取れない…。みなさんはおうちに帰ったら『あんなに動かなくなっていいのになぁ』と酒の肴にして楽しんでください」と小太郎さん。

 

「最後の一席も全力でやります。どうか、引かないで聴いてくださいね」と前置きしてから、激しく全力で「癇癪(かんしゃく)」。

 

「こら~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」っと、ガミガミ大社長も大熱演。

 

緩急をつけながら、満場のお客様を今度は「明治時代の夫婦の世界」に引き込みました。

 

お化け屋敷、大川、大邸宅。3つの噺の3つの世界。いずれも、小太郎さんならではの熱演(という建前の、小太郎さん的な「技量」)で、お客様を自然に(決して強引ではなく)いざなってくれました。

 

「若手は熱演するしかないんですよ」というのは本音でもあり、絶対に照れ隠しでもあるのだろうと思う。だって、一生懸命やったって、上手じゃない人の場合は、会場があそこまで笑いに包まれたりしませんから。汗をかいた分だけ人が笑うなら、落語ってとても簡単な芸だね、ってことになりかねません。でも、実際はそうじゃない。そこは小太郎さんのセンスと経験と技量の結果。

 

『くがらくなじみ企画(仮)』となるか『くがらく・ザ・サード(仮)』となるか、わかりませんが、小太郎さんがせっかく振ってくだすったのですから、前向きに検討?するとかしないとか。

 

何はさておき。落語愛と、お客様への気遣いと、エネルギーにあふれた高座を、本当にありがとうございました。今回も小太郎ファン、落語ファンがたくさん増えた夜だったことと思います。

くがらくスタッフ一同


第18回「柳家小太郎」さんの回、ご予約で満席です。現在はキャンセル待ちのご予約となります。

『くがらくリターンズ』第2弾。2019年6月、「くがらく」に柳家小太郎さんが帰ってきます!そもそもリターンズ企画、誕生の発端は前回の小太郎さんの回(第13回)での「くがらくでは、一度呼ばれたら二度と呼ばれない!」という一言もきっかけです。そんなこんなで小太郎さんへ二度目のオファー。売られた喧嘩(?)をくがらく側が買った形になっております(笑)。二度目のオファーと言う名の挑戦状を叩きつけられた小太郎さんの高座には否が応でも期待が高まります。どうぞ、お楽しみに。ご予約受付中です。

〔日 付〕 2019 年 06月29 日(土)

〔時 間〕 開場18:30 /開演19:00( 1時間30分ほど。二席⇒お仲入り⇒一席、終演予定は21:00前後です)

〔出 演〕次回お招きするのは柳家小太郎さんです。

  • リクエストによる「再登場(リターンズ)」企画の第2弾です。
  • 落語家さんにも個性があります。自分を愛する人、ネタを愛する人、笑いを愛する人。小太郎さんは恐らく「落語(そのもの)を愛している人」だと思っています。小太郎さんの高座を聴けば初めて落語を聴く人は落語が好きになり、落語好きな人は落語が大好きになる。そんな人だと思っています。6/29(土)久が原で、みんなで笑いましょう!大勢様からのご予約、お待ちしております。

〔会 場〕 久が原会館 2階(大田区久が原2-7 -17) ※  こちらが会場地図になります

  • 玄関でスリッパ(備え付け)に履き替えていただき、2階(受付)へお上がりください。玄関が靴であふれることが予想されます。コンビニ袋などにご自分の靴を入れて会場に上がっていただくとスムースかもしれません。なお、靴袋はお客様ご自身でご用意ください。
  • すべて椅子席です(ムトウユニパック社製「エコ座布団」付き)/冷暖房完備
  • 男女別トイレ(1階と2階それぞれに完備)
  • 受付の際、あずき飴を差し上げています。
  • なお、久が原会館の中には自動販売機がございません。飲み物が必要な方は途中でお買い求めの上、ご来場ください。

〔交 通〕 東急池上線 久が原駅 ライラック通り 徒歩12分

  都営浅草線 西馬込駅 徒歩18分

  東急バスを使ってもお越しいただけます。次の2つの路線が使えます。

  (1)蒲12系統 蒲田駅~田園調布駅  (2)森04・森05系統 大森操車所~池上駅前・洗足池

  停留所名はともに「久が原出世観音」。バス停から徒歩1~2分です。

〔木戸銭〕 1,500 円(当日、2階の受付にてお支払ください)

〔ご予約・お問合〕 くがらく 090-4824-9243 留守電の際は折り返し、ご連絡差し上げます

 電子メールアドレス : rakugo@miura-re-design.com